苫小牧市立中央図書館

北海道・苫小牧市立中央図書館のブログです。

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本当は怖い?日本神話

最近、子供たちの間では妖怪を取り上げたあの作品が大ブームになっていますね。ゲームにアニメにグッズと、その勢いはとどまる所を知りません。

 

ひるがえって、当図書館では子供たちに何が人気かといえば、今も昔も変わらず小さなお子様に愛されているのが『アンパンマン』です。愛や勇気、優しさ、そして正義の意味を教えてくれるアンパンマンは、本当に偉大な存在ですよね。

 

さて、アンパンマンはお腹のすいた人々に自分の顔を差し出しますが、そんな彼に似た神様が日本にいることをご存知ですか?『古事記』に登場するオホゲツヒメのことです*1

 

彼女は穀物神で、空腹をうったえるスサノヲノミコト*2に食物を与えるのですが、その方法が、なんと……

 

そして、それに対してスサノヲがとった行動が、これまた……

 

神様の世界は、時に滑稽で、時に残酷なのです。

 

オホゲツヒメとスサノヲの間で何が起こったのか知りたい方は、現在開催中の展示「クールジャパンの原点は古典にあり!」を覗いてみてください。『古事記』に関する本を多数用意してお待ちしております!

 

古典の話題が出たところでもう一つ。今月29日には古典に親しむ文化セミナー「芭蕉『おくのほそ道』――その旅と詩」も開催しますので、そちらもよろしくお願いします!

*1:『日本書紀』にもオホゲツヒメのエピソードに酷似したものがあり、そちらではウケモチノカミという神様が登場します。

*2:アマノイワト神話やヤマタノヲロチ神話で有名ですね。